世間的に見れば大した値段でも無く、インターネット注文で直ぐに宅配してもらえる物(日本メーカー品)なのだが、今の絵の具で足りてるのもあり、私にはしばらくお金に余裕が無かったこともあり‥、試したいつもりはあっても絵の具の2730円はずっと先送りだったのだ。
11月〔今はまだ。〕 12月〔また今度で。〕 1月〔まだ‥かな。〕 2月〔もうそろそろ買ってもいいか?〕 3月〔小銭が貯まった今を逃すと、後ではチョコも買えなくなる。今しか無い!〕‥という感じだっただろうか。
先回の人生紀行で話題にした通り、アルバイトにより“作る時間”を亡くしていたので、しばらく「自分の絵の具に触れる機会がかなり少なかった」ことも購入先送りの一原因であった(講師仕事では絵の具に触れていたが、自分の描く絵の具とは異なる代物)。それでも、その時給仕事により得られた対価で絵の具を買えたのだから、文句は言うまい。こうして絵の具を生きて手にすることができているだけでもありがたく、おまけに使うことを夢見ると私をワクワクさせてくれるのですから。
以前から現在まで使っている絵の具は「ホルベイン」の透明水彩絵具・12色セットで、そこへ適宜欲しい単色を追加購入しながら今に至っている。追加した単色には「ホルベイン」の物もあれば「ウィンザー&ニュートン」のものもある。それらの総数では約20色程度なので、絵の具チューブの色数においては私はあんまり増やしていない方だ。初めからセットで30色とか108色なんてのを販売してるから、ちょっと思いきってそれらを買えば瞬く間に私よりもリッチなアーティストになれる。
絵の具に関心が無い人にはホルベインやウィンザーニュートンというメーカー名などを初めて耳にするもしれないが、これらは大して特別な絵の具ではなくて、画材屋さんと言える店なら必ず店頭に置いてあるものだ。
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