人生という日常の合間に見つけた平凡な感動や、過ぎ去る時間のぼんやり思惑。 人生紀行

 
No.23 夢でみたこと(1) 2004. 1. 30

 今朝夢を見た。寝ている時に見るあの夢だ。誰もが寝ているときには必ず夢を見ているといわれるが、私の場合起きたときにしっかりと憶えている夢は年に数回程度で「夢を見る」という体験自体が珍しい。そういうわけで、起き抜けに夢の内容を頭の中ではんすうして忘れないようにしてしまった(嫌な内容ではなかったので)。
 夢の内容はこうだ‥。「夢の中の時間は昼間、陽射しは穏やかだった。海の見渡せる見晴らしのいい丘の上で見知らぬ男と座って話し込んでいた。男は何か悪いことをしてしまったようで、それについて悔やんでいる様子。その話を聞きながら、私はその男に同情しているのだった。その見晴らしのいい丘には一軒のカフェがあったので、私はその男とそこへ入る。
 カフェは渋い感じの和風な内装で、なんとそこのカフェの店長が昔の小・中学校時代の同級生だった。もうずっと連絡も親交も無くなってはいるが、小中学校のときはよく遊んだ仲間の一人だ。
 店内には他にも同級生友達が何人かいて、ちょっとした溜まり場になっているようなのだ。数人の同級生と、懐かしい顔を合わせて盛り上がる。同級生だったその店長は、カフェを営みながら趣味の創作活動を店内にあるアトリエで行ないながら悠々自適な生活を送っているのだった。創作活動をしていることは同級生だった頃の彼からすれば実に意外だったが、私には羨ましい程の暮らしと住まいだった。そして、こんな夢のような‥」と思った瞬間に夢から醒めた。それが本当の夢の中だということに自分で気づいてしまいその世界に破綻を来たしたのだろう。
 夢としては衝撃的な内容ではないが、ひさしぶりの夢のせいもあってかその印象は強かった。夢には無意識の感情が現れるとか、そのときの心理状態がわかるとかいう話もあるので気になってインターネットから夢診断を検索してみるといくつかのキーワードがでてきた。
 今回の夢では「海・見知らぬ人・同級生(昔の友人)」がポイントらしいが、解釈にはかなりバラつきがある。
 
夢でみたこと(2)へつづく
 

旅人彩図 『人生紀行』 前へ 目次 次へ