人生という日常の合間に見つけた平凡な感動や、過ぎ去る時間のぼんやり思惑。 人生紀行

 
朝陽を浴びる家具
No.110 紡いだ光の色は(4) 2007.12.11

 色々とやってはみたけれど‥。
 
 少ししてから分かったことで、他メンバーはみな抱える仕事などで日々忙しく、突如発生した展示会の雑務等に割いている時間は少ないらしいのだ。何かを提案してもレスポンス(反応・応答)が遅々として返ってこない‥。
 美術やアートという分野では「グループ」展とは言えど大体が自作品に力を注ぐのみで言わば個人プレーになることが多く、共通部分である宣伝と展示に誰も力を注がずに終わるなんてことが常だ。過去幾つかグループ展に参加したり見ていて、それが私は嫌だった。
 グループ展参加を渋ったのはそこら辺にも理由があるが、今回は孤軍奮闘を覚悟して参加したので助けは借りずにやりたいことは自分一人でやることにする。時間を充分に使えそうなのは私だけで、且つ自分にはアウェー(外地)なので、こういう場合、私が短期間で助力を仰ぐべく組織の団結を図ろうとしても、裏目に出るのがオチだろう。
 
 まず前述の専用掲示板を用意、DM案は自分から10案くらい作ってみんなに選んでもらい、メンバーから写真データを回収してDM印刷用の原稿データを作成、ギャラリーとの打ち合わせ(メール)を併行、展示会特設サイトは新たに無料サーバーを借りてゼロからすべてを作り更新管理、会場に掲示する案内パネルを簡単ながらも作成、最寄の託児所には提携サービスをしてもらい、期間中にはミニポスターを作って街中へ営業回り、宣伝協力いただいたお店をHPの地図へ掲載し、展示の様子を写真記録してそれを元に閉会後に郵送するお礼状原稿を数案作成、最後にHPでも展示の報告を掲載した。ハァハァ‥。
 
 だが、結局それでも足りてなかった。‥と言うか、やらなくてもきっと同じくらいの展示会になっていたように思う。要するに自分のしたことが効果にも売上にも大きく繋がらならなかったということだ。時期やタイミング、方向性もズレていたし、自身の作品も完成させなければならず、時間と労力の投入配分でためらいや無駄もあったと反省。私の経験と力量不足は明らかだった。
 
紡いだ光の色は(5)へつづく 
 

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