人生という日常の合間に見つけた平凡な感動や、過ぎ去る時間のぼんやり思惑。 人生紀行

 
お雑煮
No.71 年の始めに願うこと(1) 2006. 1.14

 あけました。今年はいつもより冷めてます‥。
 さてさて、あれよあれよと年越しと元旦が過ぎていった。
 
 年末があわただしいと感じることも、新年がめでたいという雰囲気も、人々によって作られた“情報”であることは間違いないので、情報に触れて感化されなければそんな気分とは無縁でもある。星や太陽、自然の動物や植物に“新年”の意味なんてこれっぽっちも無い。
 スーパーやショッピングセンターでは、年越しにむけて散々買い溜めなどを煽っておきながら一日も休まず営業するのだから口八丁手八丁というものだ。
 年が明けてテレビでは誰もがとりあえず「おめでとう」を連呼してはしゃいでいたけど、意外とテレビの中で馬鹿騒ぎを繰り広げる人達は「一体何がおめでたいのか?」を一番疑問に持ちながらも“めでたくて面白おかしい新年”を毎年伝え(でっち上げ)なければならいのだから「ああ見えて大変なんだろうな‥」といささか同情してみる。
 今年はそんなひねくれた調子だからあまり面白くない私の正月であったことは間違いない。こういう季節のイベントにはどっぷりと浸かった方が人生楽しめるというのものか‥。
 元旦から何日か過ぎてから、あまり笑ってない自分に気付いて〔正月くらいは笑顔でいなければ。〕と一人鏡も見ずに口元をニッコリさせてみた。〔ハハハ‥〕
 最近、面白いと感じる事が減ったような気がしている。
 なぜだろう?テレビ、映画、漫画、ゲーム、本、レジャー、スポーツ、けっして世間にある娯楽などの質が低下したとは思わない。多くはないが、新鮮で面白いものは日々開発されていると思うし、情報はそれなりに拾ってはいるのだが‥。
 
年の始めに願うこと(2)へつづく 
 

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